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ビューティラボ/さくらピンクの髪色をして洋服の袖口についたカラー剤を困った表情で見つめている女性 基本編

床、服、顔にカラー剤が…。
カラー剤の「困った」に向けて
知っておきたい&準備したいこと

セルフカラーに挑戦したいけど、「部屋や服を汚してしまったらどうしよう…」と、不安に感じていませんか?あるいは、過去にカラー剤をうっかりこぼしてしまい、後片付けに苦労した経験がある方もいらっしゃるかもしれません。じつは、セルフカラーの失敗を防ぐには「ちょっとした事前準備」が重要なんです。この記事では、カラー剤がついてしまいがちな場所別に、具体的な準備アイテムと汚さないためのコツを、チェックリスト形式でわかりやすくご紹介します。

01 カラー剤やカラーシャンプーの性質と注意点とは?

  • ビューティラボの泡のカラー剤を手袋ですくっているシーン
  • はじめに、なぜカラー剤の汚れは落ちにくいのか、その理由ととくに注意すべき場所を知っておきましょう。

カラー剤が髪を染める仕組みは?

一般的なヘアカラー(酸化染毛剤)は、主に1剤と2剤を混ぜて使用します。1剤に含まれるアルカリ剤が髪の表面にあるキューティクルを開き、染料を髪の内部に浸透させます。同時に、2剤の酸化剤が作用することで染料が化学反応を起こして発色し、髪の内部に色が定着。この一連の化学反応によって、髪は内側からしっかりと染まるため、シャンプーをしても色が落ちにくいのです。

一度つくと落ちにくいのは「染料が定着する」から

髪をしっかり染めるための「定着する力」は、髪以外のものに対しても作用します。とくに、衣服の繊維や、フローリングの木目、壁紙の凹凸といった細かな隙間に入り込むと、髪の内部と同じように染料が定着し、単なる表面的な汚れではなく「染まった」状態になります。これが、カラー剤の汚れが一度ついてしまうと簡単には落とせない理由です。きちんと準備をして、カラー剤が意図しない場所につかないようにすることが何よりも重要になります。

ここはとくに注意!カラー剤が飛び散りやすい場所

セルフカラーでとくに汚れやすいのは、カラーリングをする部屋や洗面台、浴室の床・壁、そして着ている服です。また、気づかないうちにカラー剤が付いた手で触ってしまいやすい鏡やドアノブも注意したいポイント。あらかじめ「ここは汚れるかもしれない」と意識しておくだけでも、失敗を大きく減らすことができますよ。

02 【準備①】床・壁・洗面台をカラー剤から守るための準備

  • ビューティラボ/スイートグレージュの髪色をして人差し指を立てた笑顔の女性
  • まずはお部屋やお風呂場をしっかりガードする方法です。賃貸物件にお住まいの方はとくに注意しましょう。

新聞紙やビニールシートを敷き詰める

カラー剤を使う場所の床には、広めに新聞紙や大きめのビニールシートを敷いておきましょう。液が垂れたり、泡がはねたり、道具を置いたりすることを考えて、自分が動く範囲より少し広めに敷くと安心です。100円ショップなどで手に入るレジャーシートなどを活用するのもよい方法です。

03 【準備②】大切な服をカラー剤で汚さないための準備

  • ケープを巻いてヘアゴムで髪を束ねようとしている笑顔の女性
  • 続いては、うっかり汚してしまいがちな服装の準備です。汚れてもよい服を選ぶことと、ケープでしっかりカバーすることが基本になります。

必ず汚れてもよい前開きの服に着替える

万が一カラー剤がついても気にならない、汚れてもよい服を準備しましょう。とくにおすすめなのが、ボタンやファスナーで前が開くタイプの服です。Tシャツなど頭からかぶる服だと、脱ぎ着する際に顔や首まわりを汚してしまう可能性がありますが、前開きの服ならその心配も軽減できます。

専用ケープがない時はゴミ袋やラップで代用もOK

ヘアカラー用のケープを使うのが一番ですが、もし手元にないときは、45リットルなど体がすっぽり収まる大きめのゴミ袋の底と両サイドをカットすれば、簡易的なケープとして代用できます。肩まわりを食品用ラップでぐるっと巻いて保護するのも手軽でおすすめの方法ですよ。

04 【準備③】顔や首、肌への色移りを防ぐための準備

  • ケープをして髪の生え際に保護クリームを塗っている女性
  • 最後に、デリケートな肌を守るための準備です。クリームでの保護と手袋の着用は、肌トラブルを防ぐためにも欠かせません。

生え際や耳には油性の保護クリームを忘れずに

髪の生え際や耳、えり足など、皮膚にカラー剤がつきやすい部分には、油性の保護クリームをあらかじめ塗っておきましょう。クリームの油分が肌の表面に膜を作り、カラー剤が直接肌に付着するのを防いでくれます。

手指を守る手袋は必ず着用する

カラー剤を扱う際は、必ず付属の手袋を着用してください。素手で触れると、手荒れの原因になったり、爪が染まります。もし付属の手袋が大きすぎる場合は、手にフィットする市販のビニール手袋を準備しておくと、作業がしやすくなるのでおすすめです。

05 万全の準備で快適にセルフカラーを楽しみましょう!

少し面倒に感じるかもしれませんが、セルフカラー前のちょっとした準備が、当日の安心感とカラー剤が飛び散ってしまった時の素早い対処につながります。しっかりと準備を整える時間も、自分を素敵に変えるための楽しい儀式と捉えてみてはいかがでしょうか。万全の態勢で、あなたらしい素敵なヘアカラーを楽しんでくださいね。