【セルフカラー】
透明感が人気のヘアカラー
「グレージュ」って？ブリーチなしでも
失敗しない選び方から色持ちのコツまで

似ているようで違う「アッシュ」との差は黄みのバランス

グレージュとしばしば混同されがちなのが「アッシュ」です。アッシュ系のカラーが青や青紫の色みをベースにした、クールで都会的な印象を与えるのに対し、グレージュはベージュ系の黄みが加わることで、よりやわらかくナチュラルな印象に仕上がります。どちらも髪の赤みを抑える効果がありますが、落ち着いた温かみも欲しい場合はグレージュが向いているでしょう。自分のなりたいイメージに合わせて選ぶことが大切です。

赤みを抑えてくれるから日本人向き

多くの日本人の髪質は、メラニン色素の影響で赤みやオレンジなどの色味が出やすいといわれています。グレージュに含まれるグレーの色素は、その赤みを効果的に打ち消してくれるのが特徴です。そのため、セルフカラーでも透明感のある柔らかな髪色に近づきやすく、あか抜けた印象に仕上がりやすいのが嬉しいポイントといえるでしょう。

ブリーチなしでも挑戦できるのが魅力

グレージュは、ブリーチをしていない暗めの髪でも、そのニュアンスを楽しめるのが大きな魅力です。もちろん、ブリーチをした方が色の透明感はより際立ちますが、ブリーチなしでも自然なツヤと柔らかさを髪に与えてくれます。まずは気軽に試してみたい、髪へのダメージは最小限にしたい、という方にもぴったりのカラーといえるのです。

染める前にブロッキングで準備万端

髪をいくつかのブロックに分けてから染め始めると、塗り残しや色ムラを防ぎ、仕上がりのクオリティが格段に上がります。髪の長さにもよりますが、上下左右の4ブロックか、さらに細かく6ブロック程度に分けてヘアクリップなどで留めておきましょう。この一手間が、セルフカラー成功のカギを握ります。

塗り終わったら「放置時間」をきちんと守る

ヘアカラー剤を塗り終えたら、商品の説明書に記載されている放置時間を正確に守ることが大切です。早く染まってほしいからと長く置きすぎても、髪へのダメージが大きくなるだけで、必要以上に明るくなるわけではありません。逆に時間が短いと発色が不十分になるため、タイマーなどを使ってきっちり時間を計りましょう。

カラーシャンプーを週に数回取り入れる

グレージュの透明感をキープするには、カラーシャンプーの活用が効果的です。とくにグレージュは色落ちすると黄みが出やすいため、それを抑える「紫シャンプー（ムラシャン）」などがおすすめです。普段のシャンプーと置き換えるだけで、キレイな色を長く楽しめます。

洗い流さないトリートメントで毎日保湿ケア

ヘアカラー後の髪はキューティクルが開いた状態になり、水分が蒸発しやすくなるため、乾燥やパサつきが起こりやすくなります。ダメージを防ぎ、色持ちをよくするには、毎日の保湿ケアが欠かせません。とくに洗い流さないトリートメントは、タオルドライ後やドライヤー前に使うことで、髪の内部に潤いを閉じ込め、外部ダメージからも守ってくれます。オイルタイプやミルクタイプなど、自分の髪質に合ったものを選んで、継続的に取り入れていくのがおすすめです。

市販のヘアカラー剤の選び方からアフターケアまで、ポイントをしっかり押さえれば、セルフカラーでも透明感あふれる素敵なグレージュヘアは実現可能です。この記事が、あなたが新しい自分に出会い、毎日をもっと楽しむためのきっかけになりますように…。